ブドウ作りのキモ

こんにちは、サンワファームです。

とりあえず皆さんにお聞きしてみたいのですが、ここ最近まで寒くなかったですか?(;´∀`)
世羅は寒かったです。この間からようやく日中は暑くなってきましたが、夜の気温はずっと15℃以下、なんだったら日中でも15℃ない日もありました。
寒すぎませんか?(´・ω・)
いえ、暑すぎるよりかは寒い方が調節は効くんですけどね、人間は。
農家にとって天気は重要ですよね。サンワファームには温度調節できる設備はありませんので、天気によって仕事の状況が左右されることもしばしばあります。
左右されるといっても、早め早めに次の仕事してないと、「温度が低くて生長が遅いからゆっくりできる」って言ってたら間に合わなくなってしまいます。
天気が良かったら良かったで生育が早くなったり、夏バテおこして余裕なんて消えてしまいそうですが・・・(-_-;)

天気が良ければ、「暑い」「もう少し落ち着いてくれてもいいのに」と言い、
天気が悪ければ、「寒い」「生長が遅くなる、悪くなる」なんて不満をもらし、
結局どっちなんだよ。と毎年のように言っています。
でもなんだかんだ言っても天候への対策はしなくちゃいけないんですよね。

とまぁ、半分愚痴のようになってしまいましたが、作物ごとに重要な時期があるので良いものをたくさん作るために頑張るだけです(=゚ω゚)ノ
さて本題ですが、ブドウ作りのキモ、ってところです。
ブドウって昔は種があるのは特に何とも思いませんでしたが、今では「種なしが当たり前」となってますよね。
この種なしにするための作業が「キモ」なんです(*’ω’*)
何もしなくても種が無くなるわけじゃありません。そういう品種はブドウのみならず他の植物でもありますが、
ブドウで一般的な巨峰、ピオーネ、デラウェア、シャインマスカットとか他にもありますが、これらは種なしにするための処理をしています(/・ω・)/

それには植物ホルモンの「ジベレリン」を使います。粉末状のものとか錠剤タイプのものとか市販されてます。
もともと植物に備わってるものなんですけど、これを満開状態の花につけてあげると、あら不思議、最終的に種なしブドウになります(*’ω’*)
こちらは処理はブドウの粒の肥大にも関わるので欠かせない仕事です。
ただ、天気によっては種が無くならない、ってこともあります。
なので、この「ジベレリン」をつける方法以外にも別の手段も使って種なしにするのもありです。
あと、ブドウの肥大に関しては「フルメット」っていうホルモン剤も使用します。
この一連のことを詳しく書いちゃうと長くなるうえに自分で何かいてるか分からなくなります。
現にこんなに短い文章なのに話があっちこっちに飛びそうになってますもの。、
なにをどうしたら、こうなる、ってところまでで勘弁してください(;’∀’)

ということで、じゃあその「ジベレリン」をどう使うのか、ですが
浸します。

カップの中に赤い液体が入ってますが、これが「ジベレリン」や「フルメット」を入れた液です。
この液体に花を一つずつ浸していくだけ、たったこれだけの簡単なお仕事!ではないですけどね。
なにせこの時点で花の数は20万とかありますのでね、目が回りそうになります(´・ω・)
で、あとはこれ

手が真っ赤になります。
これは薬のせいじゃなくて、浸したものがどれかを分かりやすくするために食紅入れてるだけなんですけどね。
なら入れなければいいのでは?となりますが、全部いっぺんに浸すわけではなく満開になったものから順番に浸していくため、我々はこの方法を選んでます。
それに花を見落としていて、薬つけるの忘れてしまった花も見分けやすいですからね(*’ω’*)

はい続きまして、薬をつけ終わってしばらくたったら今度は粒を間引きます。

どれがいる粒かいらない粒か、見続けてると目が痛くなってきます(/ω\)
この作業も重要で、これをすることで市販されているブドウの型になっていきます。
しなかったらどうなるか、ですか?
一言でいうと、恐ろしいことになります・・・
密集した粒は押し合いへし合いして、ハジけます⇒果汁がしたたります⇒虫がわんさか来ます⇒食べられ始めます⇒腐ります⇒恐ろしい景色になります。
見た目を良くする他にも販売できるものを増やす、ってことですね。

と、これがここ最近のサンワファームの仕事内容でした。
もう少ししたら大きくなったブドウの房をお見せすることが出来ると思います。
それではまた!

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